過去最多7人が出馬した兵庫県知事選挙は17日に投開票が行われ、前参院議員の清水貴之氏が神戸市内の選挙事務所で“敗北宣言”しました。
投票が終わった17日午後8時すぎ、選挙事務所に姿を見せた清水氏は、「兵庫県政が混乱してきて刷新したいと訴えてきたが、力不足で当選には及ばなかった」と語り、集まった支援者に頭を下げました。
敗因について清水氏は、「ひとえに私自身の力不足。今回の選挙は難しい選挙だと思ったのは事実。民意という意味では、(県民の)声や気持ちが(選挙期間中に)変化を感じた。そのあたりを私自身がつかみとれなかった」と振り返りました。
SNS上で選挙戦が盛り上がったことについて、清水氏は「私自身は見ないようにしていたが、そういった意味では、SNSの世界では何が本当で何がウソか、つかみにくいのも事実ではないか。判断材料も読み取りにくいのではと思ったが、これもある一つの時代の流れ。今の時代の選挙戦だと思うし、私自身もうまく対応できなかった」と語りました。
知事選には、前参院議員の清水貴之氏(50)、前尼崎市長の稲村和美氏(52)、前兵庫県知事の斎藤元彦氏(47)、共産の推薦を受ける医師の大沢芳清氏(61)、会社経営の福本繁幸氏(58)、「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)、会社経営の木島洋嗣氏(49)の過去最多の7人が立候補しました。
県議会の不信任決議により失職した斎藤前知事に、国会議員・市長経験者ら6人の新人が挑む構図となり、選挙戦は前知事の3年間の県政への評価や、元幹部職員による告発文書問題への対応の是非が主な争点となっていました。
午後7時時点の投票率は31.17%と、前回の2021年の知事選に比べ、約7ポイント上回っています。前日までの期日前投票での投票率は20.96%で、94万4541人がすでに投票を済ませ、前回の2021年の知事選に比べ34万人増え、過去最多となっています。
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