2014年9月から今年9月までの10年にわたり原子力規制委員会の委員を務めた石渡明さんが登壇。自然ハザードに対するこの間の原子力規制委員会としての対応を振り返るとともに、能登半島地震で得た知見と今後の課題などにも触れた。自然ハザードが多い日本では「厳しい原子力規制が必要になる」との考えを示した。
石渡さんは、敦賀原子力発電所2号機直下の断層を巡る審査で活断層の可能性を否定できないとし、新規制基準に適合しないという結論をまとめたほか、原子力発電所の60年超運転を可能にする法改正に伴う規制制度の変更に際し、規制委の会合で最後まで反対したことで知られる。
質疑応答では、敦賀2号機について規制委員会が正式に不合格としたことへの受け止め、60年超運転を可能とする法改正に反対した理由などについての質問も寄せられた。
司会 行方史郎 日本記者クラブ企画委員(朝日新聞社)
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